不登校・ひきこもり相談 専門のスタッフがチームとなり、親御さんと連携しながら、ご本人のもとを訪問してサポートいたします。 〇 ご本人への訪問支援 MCRではひきこもり傾向のあるお子さんのもとへ訪問して支援を届けています。お子さんの年齢や性別等に合ったスタッフが、臨床心理士・公認心理師の資格をもつスタッフと連携して訪問支援にあたっています。 訪問支援は、本人が安心できる自宅のなかで、ゆっくりと1対1の関わりをもちながら、こころのエネルギーを回復していくことができます。 ご本人やご家族からの要望に応じて、学習支援や社会参加に向けた外出活動なども取り入れています。 訪問支援は効果的である反面、ご本人のプレッシャーになる場合もありますので、MCRではご本人とご家族が安心して支援を受けていただくことを大切にしています。 不登校やひきこもり状態が長く続いた方は、支援を受けることに対して初めは抵抗感を抱くこともあります。そこで、訪問当初は本人が安心できる関りをもつことを優先して、無理のない範囲で徐々に関係を築いていきます。 このように自分の関心やペースに合った安心できる関係を支援者と築いていくことを通して、社会との関わりの窓口が少しずつ広がっていきます。子どもさんにとってこうした訪問サポーターはご家族とも異なるポジティヴな存在になることが、私たちの調査研究からもわかっています。⇒利用者の方の声⇒ 訪問サポーターの活動 〇 親御さんとの連携 わたしたちは親御さんと連携した支援を大切にしています。その際に「家族が原因で問題になった」とは考えません。「不登校やひきこもりが続いたことで、ご家族の関係にも影響が生じている」という視点にたち、お子さんの成長や回復を支えられる関わり方を親御さんと一緒に考えていきます。 また、問題が長期化しているお子さんの場合では、ご本人にお会いできるまでの準備段階として、親御さんとの連携をより丁寧に行っていくことが必要になります。そのためにも、MCRでは臨床心理の専門家による家族相談※1を行いながら連携していきます。※1 家族相談は毎月1回、日曜日の実施です。 MCRでは、トレーニングを受けたスタッフが親御さんとの面談を担当します。この面談では、スタッフ個人の経験や価値観に基づいた正論や批判的な指摘ではなく、臨床心理学の理論と方法に基づいてアドバイス等させていただくことを心がけています。 家族相談にあたるカウンセラーの多くが臨床心理士、公認心理師資格を有しており、普段は医療・教育・福祉の現場でカウンセラーとして勤務しております。MCRではそのような地域支援に熱意を持ったスタッフが、チームとなって不登校・ひきこもりを抱えるご家族の相談にあたっています。 〇 チームアプローチ 不登校・ひきこもり状態のなかで複雑で苦しい気持ちを抱えているお子さんもいらっしゃいます。スタッフがそうしたお子さんにとって安心して関われる存在でいるために、担当するスタッフにも十分なサポートが必要になります。 そのため、臨床心理士・公認心理師資格をもつ複数のカウンセラーが、訪問を担当するスタッフをサポートする体制をとっています。 また、MCRではすべての相談ケースについて毎月ケース会議を行っています。ご家族の相談にあたっている臨床心理士・公認心理師のスタッフについても、お互いにアドバイスを求めあえる体制をとっています。 スタッフ全員で、より効果的な支援のあり方を検討しています。このように、一つ一つの相談ケースに対してMCR全体が一つのチームとなって支援しています。 ○不登校のお子さんの支援にあたって 不登校のお子さんは一人一人個性も背景も多様です。特別な理由がなくても、進級や進学先でなじめずに、不登校になってしまう場合も多くあります。学校へ行くことができなくとも、塾や習い事などで家族以外との関りが持てているお子さんもいます。 その一方で、ご家族以外との交流がほとんどないお子さんもいらっしゃいます。そのような状態にあるお子さんは、発達段階的にご家族以外の他者との交流が大切になります。学校に登校していない生活のなかでのこころの成長を支えるため、MCRはお子さんのもとへ訪問してサポートを届けます。 発達障害、いじめ等のトラウマ、精神症状の問題などが背景にある場合には、専門的な視点をもって関わることが求められます。MCRでは、カウンセリングの研修を受けたサポーターが、臨床心理士のスタッフの助言を受けながら丁寧にお子さんを支えることを大切にしています。 また、通信制高校や単位制高校に在籍しているお子さんで、学習や日常生活のペースがつかめずにいたり、家族以外との交流が持てずにいる場合などは、定期的な訪問支援によって生活が整えられていくことにもつながります。⇒ 訪問支援による学習支援 ○ひきこもりの方への支援にあたって ひきこもりから回復していく過程は、新しい生き方を見つけていく過程でもあります。生き方を見つけていくためには時間も必要になります。その間、近くで見守るご家族にとって、不安や戸惑いが続くのは自然なことです。毎日の生活のなかで、ご家族がひきこもるお子さんを「見守る」というのは決して簡単なことではありません。そのためMCRでは家族支援を大切にしています。 新しい生き方を見つけていくとき、それを支える他者の存在も必要になります。MCRの訪問支援は、就労を必ずしもゴールにしていません。まずは一人一人にあったペースで、ゆっくりと時間をかけて関係を築いていくことを大切にしています。 MCRのスタッフは年齢や性別、経歴も多様ですので、ご本人に合ったスタッフと出会えるのも私たちが大切にしている資源だと考えています。 ご相談の開始後は、まずはご家族から丁寧にお話をお聞きし、ご本人がご家族と安心して関われるようになるためのアドバイスをさせていただきます。そのうえで、訪問やカウンセリングなどの支援への接続をご本人に合ったペースで進めていきます。 こうした家族相談以外にも、長期化した事例に特化した家族向けプログラムも作成し、提供しています。⇒長期ひきこもりの家族向けプログラムについてはこちらから 札幌、東京、神奈川、千葉、埼玉の5つの支部を拠点に活動しています。小学生、中学生、高校生、大学生から成人の方まで支援しております。経済的困窮世帯の方には費用免除制度を設けています。⇒スタッフの情報はこちらからどうぞ⇒料金の情報はこちらからどうぞ⇒カウンセリングルームconnectはこちらから⇒お問合せ・お申込みはこちらからどうぞ